こんにちは、あるいはこんばんは、「家事したくない」諸君。
『ない家事研究所』の Tanjism(タンジズム)だ。
「したくない」家事に時間を奪われない人生を送るためには、まず自分の「したくない」家事を知る必要がある。
今回は【料理】にまつわる家事について「したくない」理由を考えてみた。
もしかしたら、諸君の中には「料理を作ることは好き」と言う人がいるかもしれないが、料理に付随する諸々の家事は多数存在する。
「料理を作ることは好き」とは言うものの、「料理に付随するすべての家事が好き」とは断言できないのではないだろうか?
自慢にはならないが、私タンジズムは諸君に負けず劣らず、料理は「したくない」と思っている人間だ。
この記事が、諸君の「したくない」家事を改めて知るきっかけになれたらと思う。
献立を考えるのがイヤ!

今日の夕飯はハンバーグにしようかと仮定する。

付け合わせは何にしよう?
…温野菜サラダ?
それから…スープも付けようか…?

でも待てよ。
そういえば、先週もハンバーグを食べた気がする、
…先々週だったか?

いやいや、ここの所、肉料理が続いている気がするな。
やっぱり魚料理にするか?

今日の夕飯はやっぱり、サンマの塩焼きに変更だ!

付け合わせには…かぼちゃの煮物?
それから…味噌汁でも付けようか…?

でも待てよ。
そういえば、卵の賞味期限が近かったような…?
魚焼くのも苦手だし…。

今日の夕飯はやっぱり、オムレツに変更だ!
…いや、待てよ…
…
私にとって、この行為がムダ過ぎる。
たかだか「今日の夕飯の献立を考えるだけ」と、あなどってはいけない。
ただ、好き勝手に考えるわけではなく、
・家族の好き、嫌いなレシピを熟知した上で、
・旬の食材、冷蔵庫の中身を把握しつつ、
・栄養バランスや、色どりを気にしながら、
・多数あるレシピの中から最適なレシピを検索し、
・その最適なレシピ同士を組合せ、仮献立を立案し、
・その仮献立の、過去の提供履歴を思い出し、今日提供されるべきなのか見極める…
しかも、夕飯は毎日訪れる!
さらに朝食、昼食も含めると、毎日3回この時間が訪れるのだ!!
毎日、仕事で疲れ果てた頭で考えようとしても、まったく回転してくれない。
やっと絞り出して立案した献立も、家族からの「あ、今日それ昼食で食べた」で一蹴。
かと言って、休日に1週間まとめて献立を立てるのも気が滅入る。

せっかくの休みの日に、こんなことに時間を使いたくない。
たかだか献立を考えるだけで、これだけの労力を費やすのは、全くもって割に合わない。
レストランのメニューのように「さあ皆さん、この中から自由に選んでちょうだい」と出来たら、どんなに楽なことだろう。
だから私は、献立を考えるのがイヤだ。
食材の買い出しがイヤ!

やっとの思いで今日の献立を考えて、いざスーパーへ行ってみると、お目当ての食材が置いていないことがある。
または、使うつもりがなかった食材が、なんと特価セール中だったり。
『献立を考えた時間』・『お得に手に入る食材』
これは究極の2択でしょうか?
どちらか一方を選べば、もう片方を失うことになるし、両方選べば、もしかしたら食材をムダにするかもしれない。
「セール品」なら、なおさら賞味期限が早いかもしれない。
かといって前もって献立は考えず、スーパーの中を歩きながら献立を考えようと思っても、これも簡単なことではない。
余計な食材を買い過ぎてしまったり、他の食材に目が移り、お目当てのモノを買い忘れたり。
これくらいの小さなミスは、日常的に発生してしまう。
また、いくら職場からの帰宅途中にスーパーがあるとしても、買い物する時間が発生してしまう。
私の場合は、自宅から行きつけのスーパーまで車で10分程度かかるので、移動時間だけでも往復20分かかる。
買い物時間を少なく見積もって10分だとしても、移動時間込みで30分。
仮に毎日買い出しをしたとすると、1ヶ月で15時間。
そんな時間があれば、見逃したドラマの1クール分を『一気見』できる。
「それなら週末にまとめてしまおう!」と思うと痛い目をみる。
休日に1週間分まとめ買いしておこうと思うと、地獄の献立計画の時間が待っている。
やっとの思いで献立計画を完了したとしても、1週間分の買い出しはかなり手強い。
まず事前に、大量の食材を保管するスペースを確保しておく必要がある。
冷蔵庫を整理していると奥から賞味期限切れの豆腐を発見するかもしれないが、食べられる期限が過ぎてしまっては元も子もない。
肉や魚などの消費期限はだいたい数日であることが多い。
となるとメイン食材は冷凍品も頼ることになるので、冷凍庫もスペースを確保しておく必要がある。
野菜は、買うときに既に傷んでいる可能性もあるので、注意して選ぶ必要もある。
買い出し後、大量の食材を持って帰ることになるので、私のように車移動だとしても積み下ろしは重労働だ。
徒歩だとしたら、何かの罰ゲームかと思われるに違いない。
家に帰り着いてからも、まだ終わりではないぞ。
食材を適切に保管しなくてはならない。
冷蔵庫、冷凍庫、パントリー。
可能ならば使う順番を考えて並べたいものだ。

やっと買い出しが終わったと思ったら、どっと疲れた。
せっかくの休日、買い出しで終わってしまったよ〜。
……。
食材の買い出しだけでも、これだけの時間と労力を費やすのは、まったくもって割に合わない。
生協の宅配など、自宅に食材を届けてくれるサービスもある。
今すぐ欲しいと思ってもタイムラグがあったり、少々割高ではあるものの、買い出しの労力と比較すると導入を検討する余地はあると思う。
だから私は、食材の買い出しがイヤだ。
片付けがイヤ!

せっかくお腹を満たしていい気分だった所だが、容赦無く『片付け』が待っている。
フライパン、まな板など使った道具や、食器は洗う必要がある。
今や「食洗機」という機械がある便利な世の中だが、機械に洗浄してもらうのに抵抗がある人も少なくないようだ。
その場合は、手洗い一択になってしまうだろう。
しかし『手洗い』という家事は、実に地味で大変な労働だと思う。
油まみれのフライパンをいきなりスポンジで洗おうものなら、その後に洗う食器に油汚れが移ってしまい、悲惨な結末を迎えるだろう。
効率よく食器洗いを済まそうと思ったら、それなりのルールを守らなければならない。
あらかじめ油汚れがひどいものは拭き取り、食器はなるべく重ねず漬け置きし、適量な洗剤でスポンジを泡立てて、汚れが少ないものから順に洗い、最後にきれいな水ですすいで、乾かす…
単純なルールだが、地味に面倒だ。
何よりも時間が掛かってしまう。
そこでやはり、食洗機を使うべきだ!
巷では、令和版の家事家電『三種の神器』の一つと言われているらしい。
手洗いと比較すると格段に楽に、拘束時間も少ない!
…のだが、実は食洗機にも地味に面倒な家事が隠されているので注意したい。
まず手洗いと同様、油汚れがひどいものは拭き取りが必要だ。
そのまま入れてしまったお皿が、取り出すと油でヌルヌルしている、ということが起きる。
次に食洗機の容量の問題。
一度に洗える量は決まっているため、まとめて洗おうと思った時に入りきれないことがある。
食器が少ない時に食洗機を動かすのがもったいないからと言って、次の食事まで溜めておいたりすると、食器の量が増えてこういうことが起きやすい。
そして、効率良く食器を入れるためにはコツが必要である。
食器の大きさ、深さによって、並べる場所や順序を見極める必要があるのだ。
私タンジズムも、まだコツを見極められていない時は「まったく食器が入らない!」や「汚れが残ってしまう!」というトラブルも結構発生していたぞ。
初めのうちは、食洗機のマニュアルを片手に、並べ方を「完ぺきに」マスターする方がいいだろう。
各家庭で使用する食器の種類や組合せなどによって、最適な並べ方が異なる。
何度か失敗を繰り返し、研究を重ねるうちに、その家の食洗機マスターになれるのだ。
こんな具合に、食洗機を使ったとしても、「すべて機械にお任せ」というわけにはいかない。
ある程度の手間がかかることは知っておくべきだ。
しかし「手洗い」と比べると、確実に楽にはなるぞ。
洗った後の食器は、食器棚などに収納するだろう。
しかし洗った直後、濡れたままの状態では戻さないだろう。
しっかり乾かした後、食器を食器棚に片付ける手間も発生する。
どうせ次に使うのだから、そのまま置いておきたいのが本音だが…
ただそれだと邪魔になってしまうので、結局は仕方なく片付けることになる。
だから、私は片付けがイヤだ。
生ゴミの処理がイヤ!

さっきまで美味しそうな香りを漂わせていた料理も、料理の過程で発生した、いわゆる生ゴミを放置していたら大変な悪臭を放つことになる。
夏場は尚のこと。
なるべく残さずに食べることを意識していても、どうしても食べられない場合もある。
さらに油をそのまま排水口へ流すことも、防がなければならない。
排水口のパイプ詰まりだけでなく、その先の下水道への影響もあるためだ。
そのため野菜の皮、魚の頭や骨、油の残り、ソースや煮汁の残りなど、適切に処理する必要がある。
見た目、臭い、手触りなどの面で、他の家事と比較しても圧倒的に「したくない」。
だが衛生面で時間的に猶予がない家事であるため、仕方なく早めにせざるを得ない。
こんなに「したくない」と言っているのにもかかわらず、生ゴミたちは、悪臭を盾に早く処理するように強要してくる。
全くもって理不尽だ。
だから、私は生ゴミの処理がイヤだ。
掃除するのがイヤ!

料理をするせいで、掃除する範囲が増加してしまう。
コンロ周り、レンジフード、シンク、料理家電、もちろんキッチンの床や壁紙にも油や水が跳ねて、汚れていくことになる。
これは料理をすることの弊害だ。
料理をするということは、漏れなくこれらの掃除もセットになって付いてくるということだ。
しかも、ただの汚れではなく水や油の混じった、非常にタチの悪い汚れなのである。
巷の『楽に掃除するコツ』なる本では「汚れた時は、すぐに掃除すべし」とあるが、ただでさえ「したくない」家事だ。
こまめな掃除など、私には難しい話だ。
素人の私でさえも「汚れても、すぐ掃除した方が取れやすい」と分かっている。
しかし、『分かる』と『できる』には雲泥の差がある。
ちょっとの汚れが蓄積し、やる気になった頃には手に負えず、さらに汚れが蓄積…という、悪循環にすぐ陥ってしまう。
だから、私は掃除するのがイヤ、だから、料理「したくない」のだ。
まとめ

料理にまつわる「したくない」理由について、私が思うイヤなことを5つ紹介した。
・献立を考えるのがイヤ
・食材の買い出しがイヤ
・片付けがイヤ
・生ゴミの処理がイヤ
・掃除するのがイヤ
諸君はいかがだろうか?
私と同意見だったり、もしかしたら全く逆の意見だったかもしれない。
いずれにしても「したくない」家事に時間を奪われない人生を送るためには、自分の「したくない」家事を知る必要がある。
まずは諸君が、どの家事が「したい」のか「したくない」のか、改めて考えてみてほしい。
そして、「したくない」を知ることが出来た諸君はステップ2に移動して、「したくない」料理を「しない」ために、やり方を見直してみて欲しい。
→3つの【宅配】を使いこなせ!「したくない」料理を「しない」ための秘訣
このまま「したくない」ことにエネルギーを使い続けるより、今変わることに少しだけエネルギーを使った方が、きっと、この先の人生のためになる。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
諸君が「したくない」料理から解放されて、「したい」ことで人生を楽しんでもらうことを願って。
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